弊社の中小企業版SBT(SBT-SME)について
弊社は、2030年のGHG排出量(Scope1+2*1)を、2018年比*2で50%(631 tCO2→315 tCO2)にすることを目指します。
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Scope1とは、燃料使用等によるGHGの直接排出 Scope2とは、北陸電力から供給された電気の使用に伴う間接排出
*2
2018年GHG排出量は631 tCO2/ 算出に当たっては、LPG、ガソリン、灯油、軽油、電気使用量の領収書に基づき、購入量の実際値を用いた。浄化槽からの排出量は、実働人数を用いた。
1.情勢
現在、2015年のパリ協定で定められた「産業革命以降の気温上昇を1.5℃未満に抑える」という国際目標に整合させるための、主要企業によるサプライチェーン全体での温室効果ガス(GHG)の排出削減をめざす動きや、SBTの認証取得が、世界的に広がっている。
2020年、これに呼応して、日本政府は2050年までにGHG排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルを宣言した。
それを機に、経産省主導で経済成長と環境保護の両立をめざすことになり、上場企業を中心としたGX (グリーントランスフォーメーション)参画企業には、GHGの排出削減を行うこと、自社製品やサービスを通じて市場全体のグリーン化を目指すこと、サプライチェーン全体でカーボンニュートラルの実現に貢献すること、という、3点が要求されるようになった。
2.SBTとは?
SBT(Science Based Targets)とは「科学的根拠に基づいたGHG排出量削減の具体的目標設定」のことで、SBTi(Science Based Targets Initiative)が主宰するもの。
SBTiは、WWF(世界自然保護基金)、CDP(気候変動に関するNGO)、WRI(世界資源研究所)、国連グローバル・コンパクトによる共同イニシアチブで、SBT設定を支援し、認定する機関である。
3.中小企業版SBT認定取得の意義
中小企業版SBTとは、中小企業がGHG削減に取り組みやすくしたプログラムで、原語名称は「SBT-SME」という。同じくSBTiが主宰。
上場・大手企業が、サプライチェーン上の中小企業に対して、GHG排出削減策を講じることを、要求する時代が到来しており、中小企業がSBT-SMEに取り組むことの必要性が増している。